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法人融資の金利相場とは?金利種類から金利を下げるポイントについて解説
読了目安時間:約 6分
法人融資の金利は、融資を受ける金融機関や条件によって異なります。
そのため、自社の事業計画や資金の必要性に応じて、最適な融資先と条件を見極めることが重要です。
本記事では、この法人融資の金利について、一般的な相場に加え、金利の種類や金利を下げるための具体的なポイントに焦点を当てて解説します。
ぜひこの記事を参考に、法人融資の金利に関する理解を深め、有利な条件での資金調達にお役立てください。
目次
法人融資の金利相場とは?

法人融資の金利相場については、以下の融資先によって異なります。
- プロパー融資
- 信用保証付融資
- 信用金庫
- ノンバンク
それぞれの法人融資の金利について解説していきます。
プロパー融資
プロパー融資とは、信用保証協会の保証を利用せず、金融機関と事業者が直接契約を交わしておこなう融資の形態を指します。
このタイプの融資では、借入額や返済期間、審査結果などに応じて金利が変動し、一般的には年1.0%~3.0%程度の幅があるとされています。※ただし、企業の信用度や担保の有無によっては、この範囲を超える場合もあります。
信用保証付融資
信用保証付き融資とは、信用保証協会が保証人となることで、金融機関からの融資を受けやすくする仕組みです。
信用保証協会は、中小企業や個人事業主が円滑に資金を確保できるよう支援するために設立された公的機関で、借入における信用力を補完する役割を担っています。
この仕組みを利用した銀行融資では、一般的に年利1.5~3.0%程度の金利が適用されます。この融資は、企業の信用力を補完するため、単独では融資を受けにくい企業でも資金を確保しやすくなるのが大きな利点です。
しかし、信用保証を受ける場合、事業者は信用保証協会に対して「信用保証料」を支払う必要があります。
この保証料の額は、申込者の財務状況や事業リスクなどに応じて算出されるので、事前に確認しておくことが重要です。
信用金庫
信用金庫は、主に地域内の中小企業や個人事業主を支援することを目的とした、地域密着型の金融機関です。
地元の経済や事業者とのつながりを重視し、それぞれの顧客の事情やニーズに応じた柔軟な融資や金融サービスを提供しています。
金利については、一般的にメガバンクなどの大手金融機関と比べるとやや高めに設定される傾向があります。
例えば、事業資金向けの融資では年2.0%〜6.0%程度の金利が適用されるケースがあり、特に短期間の融資や少額の資金ニーズに対応する場合は、この範囲を超えることもあります。
ノンバンク
銀行などの一般的な金融機関以外にも、ノンバンクと呼ばれる融資専門の民間企業から資金を調達するという選択肢があります。
ノンバンクを利用する最大のメリットは、審査から資金の受け取りまでがスピーディーな点です。
しかし、ノンバンクが提供する融資は、一般的に金利が高めに設定されている傾向があります。
例えば、銀行の融資金利が年2.0〜5.0%程度であるのに対し、ノンバンクでは年3.0〜15.0%程度と、高めに設定される傾向があります。
このように、金利負担とのバランスを考慮しながらノンバンクの利用を検討する必要があります。
法人融資の金利種類

法人融資の金利種類については、以下の3つが挙げられます。
- 種類①:変動金利
- 種類②:固定金利
- 種類③:プライムレート
それぞれの金利種類について解説していきます。
種類①:変動金利
変動金利とは、市場の金利の動きに応じて契約期間中に利率が変わる仕組みです。
一般的には半年ごとに見直しがおこなわれ、経済状況や金融市場の影響を受けやすいのが特徴です。
この金利タイプのメリットとして、固定金利に比べて初期の金利が低めに設定されている点です。
そのため、資金調達にかかるコストを抑えたい企業にとっては、利用しやすい選択肢と言えます。
また、金利が低水準で推移している局面や市場が安定している時期には、変動金利を選ぶことで返済総額を減らせる可能性もあります。
しかし、契約後に金利が上昇した場合は、毎月の返済額や総返済額が増えるリスクがあるので、将来的な金利変動に対する備えも必要になります。
種類②:固定金利
固定金利とは、融資契約時に設定された金利が返済期間を通して変動しない仕組みです。
このタイプの金利を選ぶことで、毎月の返済額が一定になり、資金計画が立てやすくなります。
また、契約後に金利が上昇しても影響を受けないため、金利変動による返済額の増加リスクを避けることができるのもメリットの一つです。
特に、今後市場金利の上昇が予測される局面では、固定金利を選ぶことで、現時点での低い金利水準を長期にわたって維持できるメリットがあります。
一方、市場金利が低下した場合でも、契約時に決まった金利がそのまま適用されるので、状況によっては割高な返済が続く可能性もある点には注意が必要です。
種類③:プライムレート
プライムレートとは、金融機関が信用力の高い企業に対して適用する、最も優遇された貸出金利のことを指します。
この金利は貸出期間に応じて分類され、1年未満の融資には「短期プライムレート」、1年以上の融資には「長期プライムレート」が適用される形となります。
通常、プライムレートの対象となるのは、財務基盤が安定しており、支払い能力に優れる大企業や上場企業といった「優良企業」になります。
また、このレートは経済情勢や市場金利の変動に連動して調整されますが、概ね1.0%前後の低水準で推移することが多いのが特徴です。
法人融資の金利を決める要素

法人融資の金利を決める要素については、以下の5つが挙げられます。
- 要素①:返済期間
- 要素②:返済能力
- 要素③:担保・保証人
- 要素④:信用情報
それぞれの要素について解説していきます。
要素①:返済期間
法人融資において返済期間は、適用される金利に大きく影響を与える要素のひとつです。
一般的には、返済までの期間が短いため、貸し手側のリスクが比較的低く抑えられるので、返済期間が短い融資ほど低金利が設定されることが多いです。
一方、返済期間が長くなると、企業の業績悪化や市場の変動といった要因が発生する可能性が高まり、金融機関にとっては不確実性が増すことになります。
そのため、長期融資ではこうしたリスクを織り込む形で、通常より高めの金利が設定される傾向があります。
要素②:返済能力
法人融資の金利を決める要素として、返済能力も挙げられます。
この返済能力は、主に企業の決算書に記載された財務データに基づいて評価され、借入時に適用される金利にも影響を与える要因となります。
例えば、継続的に安定した収益を上げており、財務状況が健全であると認められれば、金融機関は返済リスクが低いと判断し、比較的低金利で融資がおこなわれる可能性が高まります。
一方、赤字経営が続いている、または財務状況が悪化している企業は、返済能力が不十分とみなされることが多く、貸し倒れのリスクが高まると判断されてしまうので、金利もそれに応じて高く設定される傾向があります。
要素③:担保・保証人
担保や保証人を用意できる場合、金融機関からの融資においては金利が低めに設定される傾向があります。
理由としては、貸し手側にとってのリスクが軽減されるためです。
保証人がいれば、万が一、債務者が返済できなくなった場合でも、その保証人に支払い義務が履行するので、金融機関としては安心材料となり、利率を抑える判断がしやすくなります。
一方、担保や保証人を提示できない場合は、返済リスクを直接的に金融機関が背負うことになるので、金利が高く設定される可能性があります。
特に、創業初期の企業や経営が不安定な事業者の場合は、担保や保証人の提示を求められることが多いです。
さらに、担保や保証人の有無は金利だけでなく、審査結果そのものにも影響します。
十分な担保や保証が用意されている場合、審査の通過率が高まる可能性もあり、融資の承認を得やすくなる要素として機能します。
要素④:信用情報
法人融資の金利に大きく関わる要素のひとつに信用情報が挙げられます。
信用情報とは、個人や法人の過去の借入状況や支払い履歴をまとめた記録であり、信用情報機関によって管理されています。
金融機関は、融資の申込者がどれほどの返済能力と返済意欲を持っているかを判断するために、信用情報を重要視します。
具体的に信用情報には、以下の履歴が詳細に記録されています。
- ローン、クレジットカード利用状況
- 返済遅延
- 延滞
- 債務整理
融資の審査に際しては、金融機関が信用情報機関を通じてこれらの情報を確認し、過去に問題のある取引履歴が見つかると、返済リスクが高いと判断され、金利が上乗せされることもあります。
逆に、過去に一度も遅延なく借入を完済しているなど信用情報上で良好な記録が残っていれば、金融機関側のリスク評価が下がり、結果として低金利での融資が可能となる場合があります。
このように、信用情報は金融機関にとって信頼性の高い審査材料であり、金利も含めて融資条件の決定に大きな影響を与えると言えます。
参考:もっと知りたい信用保証|一般社団法人全国信用保証協会連合会
法人融資の金利を下げるポイント

法人融資の金利を下げるポイントについては、以下の4つが挙げられます。
- 返済期間を短く設定する
- 信頼格付けを上げる
- 返済の実績を積む
- 説得力のある事業計画書を作成する
それぞれのポイントについて解説していきます。
返済期間を短く設定する
融資においては、一般的に返済期間が短いほど金融機関から提示される金利が低くなる傾向があります。
実際に、貸し手にとって回収期間が短ければ、それだけ貸し倒れのリスクを抑えられます。
そのため、資金の用途や返済能力をしっかりと見極めた上で、可能な限り短い返済期間を設定することで、借入コストを抑えることが期待できます。
しかし、返済期間を短縮すれば、その分毎月の返済負担が大きくなり、資金繰りに与える影響も無視できません。
そのため、企業のキャッシュフローに無理のない範囲で返済計画を立てることが重要です。
信頼格付けを上げる
法人融資の金利を下げるポイントとして、信用格付けが挙げられます。
これは企業の財務状態や収益性、資金繰りなどの定量的な情報に加え、経営者の経営姿勢やビジョンといった定性的な要素も含めた総合評価によって決定されます。
格付けは、金融機関が融資の可否や条件を判断する際の土台となるので、このスコアが高いほど、審査が通りやすくなり、より有利な金利が適用される可能性も高まります。
格付けを向上させるには、例えば自己資本比率を高めたり知識や実績のある専門家に決算書の作成を依頼するといった対策が効果的です。
さらに、法人の経営状況だけでなく、代表者本人の信用情報も審査対象になるので、個人の借入管理や支払い履歴についても注意が必要です。
返済の実績を積む
法人融資の金利を下げるポイントとして、返済の実績を積むことも挙げられます。
実際に、これまでの融資において、計画通りに返済を重ねてきた実績がある場合、次回の融資で低金利が適用されることがあります。
金融機関にとって、過去に延滞なく返済をおこなってきた事業者は信用度が高いと判断されるので、より有利な条件での融資が受けやすくなります。
反対に、以前に返済の遅れや未払いといったトラブルがあった場合は、金利が引き上げられるだけでなく、そもそも融資の審査自体が通らない可能性もあるため注意が必要です。
そのため、まずは借入先に対する返済を期日通りに行うことを徹底し、安定した資金繰りをおこなうことが重要です。
説得力のある事業計画書を作成する
事業計画書は、資金調達をおこなう際に融資の可否や金利を左右する大切な資料のひとつです。
たとえ現時点で財務面に課題があっても、計画内容に具体性と将来性があり、収益を見込める根拠が明確であれば、金融機関から前向きに評価され、好条件で融資が認められる可能性があります。
そのためには、資金の用途や返済の見通しを具体的なデータや根拠とともに示し、信頼性のある事業計画書を作成することが重要です。
また、金融機関によっては事業計画書の提出形式や必要項目が指定されているケースもあるので、申請前に必ずフォーマットを確認するようにしましょう。
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今回は、法人融資の金利相場について紹介しました。
法人融資の金利は、取引する金融機関や融資の条件によって大きく異なります。
実際に、法人融資を検討する際には、自社の事業内容や資金の用途、返済計画などを総合的に踏まえた上で、最も適した金融機関と融資条件を選定することが重要です。
また、企業として安定した資金運用を図るためにも、できる限り低金利での借入を目指すことが重要です。
今回の記事を参考にして、低い金利で融資を実現しましょう。
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この記事の監修者
税理士法人松本 代表税理士
松本 崇宏(まつもと たかひろ)
お客様からの税務調査相談実績は、累計1,000件以上。
国税局査察部、税務署のOB税理士が所属し、税務署目線から視点も取り入れ税務調査の専門家として活動。多数の追徴課税ゼロ(いわゆる申告是認)の実績も数多く取得。

