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創業融資でAIを活用するメリット・デメリットとは?活用するコツや注意点も解説
読了目安時間:約 6分
創業融資を受けるには、ビジネスの全体像をまとめた計画書を整えて、補助金・融資などの制度から最適なものを見極め、細かい要件を満たす申請書類を漏れなく用意するなど想像以上に手間がかかってしまいます。しかし、AIを活用すれば、情報整理や文章作成などの工程を大幅に短縮することが可能です。
本記事では、創業融資でAIを活用するメリット・デメリットについて紹介します。他にも「創業融資におけるAI活用のコツ」や「創業融資でAIを活用する際の注意点」についても解説していきます。ぜひ本記事を参考にして、創業融資でAIを活用するメリット・デメリットについて理解を深めてみてください。
目次
創業融資でAIを活用するメリット

創業融資でAIを活用するメリットについては、以下の5つが挙げられます。
- 申請書類作成の効率化を図れる
- 説得力がある文章を作成できる
- プレゼンや面談のアドバイスを得られる
- 財務計画のシミュレーションができる
- 効果的な申請戦略が立てられる
それぞれのメリットについて解説していきます。
申請書類作成の効率化を図れる
事業計画書や各種申請書を作る作業は、時間と労力が必要な工程ですが、AIを活用することで効率化を図ることができます。特に、事業概要や市場の状況・競争上の強み・収益の仕組みといった定番項目については、AIが過去の事例や一般的な成功パターンを踏まえた構成案を示してくれます。さらに、提出先ごとに異なる様式へ書き換える作業ができる点も、生成AIの強みと言えます。
説得力がある文章を作成できる
創業融資でAIを活用するメリットには、説得力がある文章を作成できる点も挙げられます。事業の魅力や独自性をただ並べるだけでは、印象に残りにくくなるのも事実です。AIを使えば、背景となる課題や解決策を提示し、実現性や根拠を示したうえで、成果や波及効果につなげるといった筋道の通った構成を提案してくれます。
審査担当者が自然に理解し、「納得できる」と感じやすい流れを作ることも可能です。また、難解な言い回しを噛み砕いた表現に置き換えたり、逆に説得力を高めるために適切な専門用語や具体的な数値を補ったりなど、文章のレベル感を柔軟に調整できます。
プレゼンや面談のアドバイスを得られる
AIの活用には、プレゼンや面談のアドバイスを得られるメリットも挙げられます。例えば、AIに事業計画の内容を共有し、「審査側がどんな質問をしてくる?」と問いかけると、想定される質問を洗い出してくれます。競争優位の築き方や売上見込みの妥当性、想定外の事態が起きた場合の対応など質問を事前に想定することが可能です。
プレゼン資料の準備においても、限られた時間の中で何を優先的に伝えるべきか・時間配分に応じた構成やスライドの枚数・グラフや図表をどこで使うと効果的かといった点について具体的な提案を得られます。また、話し方や立ち居振る舞いといった非言語面についてのアドバイスも得られます。
財務計画のシミュレーションができる
創業融資でAIを活用するメリットの一つとして、財務計画のシミュレーションができる点が挙げられます。事業の仕組みや想定顧客・市場規模・価格帯などの具体的な情報を生成AIに与えることで、現実味のある収支イメージを組み立てることが可能です。また、初期に必要な投資額や毎月発生する固定費・売上に応じて変動する費用を切り分け、月単位・年単位での推移を把握しやすくなります。
財務計画のシミュレーションを行う際には、一つの見通しだけでなく、複数のパターンを用意することも重要です。好調な場合・想定通りの場合・厳しい状況に陥った場合といった複数のシナリオを設定することで、リスクとリターンの幅を明確に示せます。市場環境の変化や競争状況・コスト上昇などを織り込んだシミュレーションを行うことで、想定外への備えができていることをアピールできます。
効果的な申請戦略が立てられる
日本には、国や自治体が用意している支援制度が多く存在していますが、それらを一つひとつ調べて全体像を理解するのは、現実的にはかなりの負担になります。こうした場面で、AIは情報探索を大幅に効率化することが可能です。例えば、自社の業種や事業内容・従業員規模・所在地などの条件をAIに伝えるだけで、利用できそうな補助金や助成金の候補をまとめて提示してくれます。行政機関のサイトを行き来したり、窓口や支援機関に足を運んだりなど多くの時間を要していた作業を、短時間で行えるようになる点もメリットと言えるでしょう。
創業融資でAIを活用するデメリット

創業融資でAIを活用するデメリットについては、以下の3つが挙げられます。
- 独自性が失われてしまう可能性がある
- 誤情報を記載してしまう恐れがある
- 情報漏洩のリスクがある
それぞれのデメリットについて解説していきます。
独自性が失われてしまう可能性がある
創業融資でAIを活用するデメリットとして、独自性が失われてしまう可能性が挙げられます。実際に、AIを活用して事業計画書や資金繰り表を作ると、あらかじめ用意された型や過去の事例をベースに、文章や構成が自動的に整えられることがあります。便利で分かりやすい反面、内容や表現が他の申請書と似たものになってしまい、独自性がなくなってしまうリスクがあるのも事実です。
特に、創業融資では「この事業ならではの強みがあるか」「申請者がどれだけ本気で準備してきたか」などが重視されます。AI任せで作成した文章だと、独自性や熱量などが十分に伝わらず、印象に残りにくくなってしまうリスクがあります。
誤情報を記載してしまう恐れがある
AIは膨大なデータをもとに文章を作り出しますが、その内容が常に正しいとは限りません。代表的なものには、制度やルールが頻繁に更新される分野が挙げられます。例えば、補助金や融資の条件・各種法令などについては、最新情報ではない内容や誤った前提が混ざってしまう可能性があります。
また、利用者自身が分野について深く理解していないまま、AIが出力した文章をそのまま使ってしまうケースにも注意が必要です。書類上は整っているように見えても、面談やヒアリングの場で内容を問われた際に説明できなければ、準備不足が見抜かれてしまい、信用を損ねてしまう恐れがあります。このように、AIの手軽さに頼りきってしまうと、かえってリスクを高めてしまうことがあるので、誤情報を記載してしまう恐れがあることを、あらかじめ把握しておきましょう。
情報漏洩のリスクがある
創業融資でAIを活用するデメリットには、情報漏洩のリスクもあります。AIツールを利用する際、多くの場合は入力した内容がインターネット経由で外部のサーバーに送信されます。取り扱い方を誤ると、重要な情報が第三者に渡ってしまうリスクがあるのも事実です。
特に、創業期に作成する事業計画書には、ビジネスの仕組みや将来の数値見込み、顧客や取引先に関する情報など、外部に知られたくない機密性の高い内容が数多く含まれています。十分な理解のないまま、こうした情報をクラウド型のAIサービスに入力すると、サービスの利用規約によっては、データが学習目的に使われる可能性があるので、あらかじめ注意が必要です。
創業融資におけるAI活用のコツ

創業融資におけるAI活用のコツについては、以下の4つが挙げられます。
- 事業計画書の作成にAIを活用する
- 市場調査にAIを活用する
- 資金繰りシミュレーションにAIを活用する
- プレゼンの準備にAIを活用する
それぞれのコツについて解説していきます。
事業計画書の作成にAIを活用する
AIを活用することで、事業計画書を作成する上で必要なアイデアを入力するだけで全体像を整理したり、事業の特徴や競争上の優位性を分かりやすく言語化したりといった作業を短時間で進めることが可能です。業種に応じた構成案の作成や、強み・差別化ポイントの洗い出しにも活用することができます。
また、売上見込みや重要指標の設定といった数値面についても、過去の一般的な事例を踏まえた現実的な試算を提示してくれるので、経験が少ない起業家でも一定の説得力を備えた資料を整えやすくなります。さらに、提出前のブラッシュアップに役立てることができ、自分一人では気づきにくい改善点を客観的に洗い出せる点も大きなメリットと言えます。
市場調査にAIを活用する
創業融資におけるAI活用のコツとして、市場調査に使用することが挙げられます。新しい事業を立ち上げる際には、顧客のニーズや競合の動き・狙うべきターゲット層を正しく理解するための市場調査が欠かせません。しかし、関連データを集めて整理・分析する作業は情報量が多く、時間も労力がかかってしまうのも事実です。しかし、AIを活用すれば、インターネット上に散在する情報の中から、指定したテーマやキーワードに関連する市場規模・業界動向・競合の特徴・消費者の意見などを効率的に拾い上げ、要点を分かりやすくまとめることが可能です。
資金繰りシミュレーションにAIを活用する
創業融資におけるAI活用方法の一つとして、資金繰りシミュレーションにAIを使用することが挙げられます。売上の見込みや各種コストの計画をもとに、将来のキャッシュの動きを具体的に予測し、資金が不足しそうなタイミングを事前に把握することができます。感覚や経験に頼るのではなく、数値に基づいたシミュレーションによって、早い段階から対策を検討できる点が大きな強みと言えます。
また、金融機関が特に重視する返済能力についても、AIによる試算は有効です。無理のない返済スケジュールを数値で示すことで、説得力のある資金計画を提示でき、融資審査においても前向きな評価につなげることができます。
プレゼンの準備にAIを活用する
創業融資のプレゼン資料作りにおいては、話の流れや構成をAIに整理させることが、限られた時間内で何を伝えるべきかを明確にすることにつながります。スライドごとの役割を定めたり、数値や実績をどこで示すと効果的かを検討したりといった点でも、AIの提案を活用できます。また、デザイン面についても、図表の使い方や情報量のバランスを整えるヒントを得ることが可能です。このようにAIを活用して、聞き手に伝わりやすく、納得感のあるプレゼンに近づけるようにしましょう。
創業融資でAIを活用する際の注意点

創業融資でAIを活用する際の注意点については、以下の3つが挙げられます。
- 正しい情報とは限らない
- 機密情報は入力しない
- 最終確認は必ず行う
それぞれの注意点について解説していきます。
正しい情報とは限らない
AIは過去に蓄積された多様なテキストデータをもとに文章を生成しますが、そのすべての情報が正確とは限らないので、あらかじめ注意が必要です。学習元となるインターネット上には、誤解を招く記述や古くなった情報も含まれているので、内容に誤りがあるのも事実です。また、情報を生成する際に文脈を正しく把握できなかったり、微妙なニュアンスを読み違えることで、事実とは異なる内容になることも少なくありません。そのため、出力された内容をそのまま受け入れるのではなく、情報の正否を自ら確かめながら使う姿勢が重要です。
機密情報は入力しない
AIを活用する際に注意が必要なのが、機密情報の入力です。クラウド型のAIサービスを利用するケースでは、入力された情報がAIの品質向上やシステム運用の目的で活用される場合があります。これにより、意図せず自社の重要な情報が保存・共有されるリスクが生じてしまうのも事実です。このように、AIは便利なツールである一方、扱う情報の性質に応じた使い分けが不可欠になります。公開しても問題のない情報の範囲で活用するようにしましょう。
最終確認は必ず行う
AIが作成した文章やデータをそのまま信じ込むのではなく、必ず信頼性の高い一次情報で内容を確認することが大切です。特に、「市場の大きさ」「成長の予測」「競合他社の動き」などの外部情報は、誤情報や古いデータが混じっている可能性があるため注意が必要です。こうした情報の正誤を最終的に判断するのはAIではなく人間の役割であり、責任を持ってチェックすることが求められます。
AIを賢く活用しよう!

今回は、創業融資でAIを活用するメリット・デメリットについて紹介しました。AIは事業計画書を作成するうえで、非常に有用な補助ツールです。文章の下書きや構成の整理など時間のかかる作業を効率化し、作業全体のスピードを高めることが可能になるでしょう。
しかし、AIはあくまでサポート役であり、ビジョンや自社ならではの強みや戦略、最終的な判断と責任は、すべて人間側に委ねられています。AIに任せられる部分は積極的に活用し、その分経営者自身が注力すべき部分に力を注ぐことが重要です。今回の記事を参考にして、AIを賢く活用して説得力のある計画書を作り上げてみてください。
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この記事の監修者
税理士法人松本 代表税理士
松本 崇宏(まつもと たかひろ)
お客様からの税務調査相談実績は、累計1,000件以上。
国税局査察部、税務署のOB税理士が所属し、税務署目線から視点も取り入れ税務調査の専門家として活動。多数の追徴課税ゼロ(いわゆる申告是認)の実績も数多く取得。

