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資金調達代行サービスとは?メリット・デメリットや選ぶポイントについても解説

資金調達代行サービスとは、創業時の融資や補助金・助成金の活用を希望する方に向けて、事業計画書の作成支援や融資面談への同行、各種申請手続きの代行を提供するサービスです。
特に、開業や事業拡大の際には、ビジネスの内容や規模によって必要となる資金額が大きく異なるので、適切な資金調達方法を選択することが重要です。
本記事では、資金調達代行サービスについて紹介していきます。
他にも「資金調達代行サービスを利用するメリット・デメリット」や「資金調達代行サービスの選ぶポイント」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、資金調達代行サービスについて理解を深めてみてください。
資金調達代行サービスとは?
資金調達代行とは、企業や個人が必要な資金を確保するために、専門家が資金調達の手続きを代行するサービスのことです。
具体的には、保有資産を現金化したり、新たに融資を受けたり、資本を増強したりといった方法があります。
資金調達が求められる場面としては、主に新規開業や事業拡大のタイミング、運転資金が不足した際などが挙げられます。
実際に、事業の規模や業種によって必要な資金は異なり、起業したばかりの段階では資金が十分に確保できていないことも少なくありません。
また、事業運営が順調であっても、突発的な資金不足に陥るリスクは常に考慮する必要があります。
こうした状況において、資金調達の専門家である税理士などに相談し、適切な資金調達手段を選択することで、スムーズに必要な資金を確保することが可能になります。
専門家に依頼することで、審査の通過率を高める対策やより有利な条件で融資を受けるためのアドバイスを得ることも期待できます。
資金調達代行サービスの業務支援内容
資金調達代行サービスの業務支援内容については、以下の4つが挙げられます。
- 事業計画書作成のアドバイス
- 融資面談の同席
- 許認可書類の取得サポート
- 補助金・助成金の申請代行
それぞれの項目について解説していきます。
事業計画書作成のアドバイス
資金調達代行サービスは、企業が提出する事業計画書作成のアドバイスを受けられます。
実際に、スタートアップ企業が新規プロジェクトの資金として500万円を調達しようとした際、事業計画書の作成経験がない場合、事業計画書を作成するのは難しいのも事実です。
しかし、専門代行サービスを利用することによって、具体的なアドバイスを行い、計画書の内容を充実させることで、スムーズに融資を受けることにつながります。
融資面談の同席
資金調達代行サービスは、事前の対策をサポートし、必要に応じて面談に同行してくれます。
実際に筆者もこのサービスを活用し、融資申請時にサポートを受けたことで、面談を円滑に進めることにつながります。
しかし、資金調達代行サービスによっては、追加で費用が発生する可能性があるので、あらかじめ注意が必要です。
許認可書類の取得サポート
新しく事業を立ち上げる際には、各種の許認可を取得する必要があり、資金調達代行サービスでは、こうした手続きに関するサポートを行っています。
例えば、飲食店を開業する場合、保健所や消防署の許可を取得するための手続きは欠かせません。
そこで、必要書類の準備や申請手続きを代行し、スムーズな開業を実現できるような支援を受けることができます。
補助金・助成金の申請代行
資金調達代行サービスでは、補助金や助成金の申請手続きを代行してもらうことも可能です。
例えば、製造業の企業が新たな設備を導入する際に助成金を活用したい場合、このサービスを利用すれば、申請書類の作成から提出までをトータルで支援してもらえます。
その結果、企業はスムーズに助成金を受け取ることにつながります。
資金調達代行サービスを利用するメリット
資金調達代行サービスを利用するメリットについては、以下の6つが挙げられます。
- 資金調達方法を提案してもらえる
- 必要書類のアドバイスや作成代行をしてもらえる
- 資金調達の成功率が高くなる
- 融資面談に安心して臨める
- 資金調達の時間が短縮できる
- 本業に集中できる
それぞれのメリットについて解説していきます。
資金調達方法を提案してもらえる
資金調達代行サービスを利用することで、自社に最適な資金調達方法を提案してもらうことができます。
実際に、自社の状況に適していない資金調達方法を選んでしまうと、想定以上に時間やコストがかかるだけでなく、場合によっては融資を受けられなくなるリスクもあります。
そのため、第三者の視点を持つ専門家に相談し、代行を依頼することで、会社の特徴や経営状況に合った適切な資金調達の手段を見つけることができます。
経営者自身が会社の現状を理解しているつもりでも、客観的な視点で判断するのは難しいのも事実です。
このように、専門家の意見を取り入れることで、新たな気づきを得る可能性が高くなります。
必要書類のアドバイスや作成代行をしてもらえる
資金調達代行サービスを利用することで、必要書類のアドバイスや作成代行をしてもらえるメリットが挙げられます。
資金調達の審査を受ける際には、必要な書類を準備し提出することが求められます。
特に、事業の内容や将来の展望を詳しく記した事業計画書の作成が重要なポイントとなります。
この計画書が説得力に欠ける場合、融資を受けることは難しくなってしまうのも事実です。
専門家の意見を取り入れながら作成することで、より審査に通りやすい計画書を仕上げることにつながります。
資金調達の成功率が高くなる
資金調達や融資を成功させるには、専門家によるサポートが大きな助けになります。
実際に、代行サービスを活用したことで、通常よりもスムーズに資金を確保できたケースも多くみられます。
専門家の豊富な知識と実績を活かしたサポートにより、審査のハードルをクリアしやすくなり、資金調達の成功率を高めることができます。
融資面談に安心して臨める
融資の面談に専門家が同席することで、説明がより具体的になり、返済能力を的確にアピールできるようになります。
特に、初めて融資を受ける企業の場合、金融機関との信頼関係がまだ築かれていないため、交渉が難航することもあります。
しかし、代行サービスの専門家が同席し、客観的な視点から企業の財務状況や事業計画を説明することで、金融機関の信頼を得やすくなるという大きなメリットがあります。
資金調達の時間が短縮できる
資金調達代行を利用することで、融資の申請手続きがスムーズになり、資金調達までの期間を短縮できます。
実際に、IT企業が突発的な資金ニーズに対応するため、代行サービスを活用し、短期間で資金を確保するのに成功したケースも挙げられます。
このように、専門家のサポートにより、必要書類の準備や提出がスピーディーに進み、資金調達を成功させることにもつながります。
本業に集中できる
資金調達代行サービスを利用すれば、経営者は資金調達にかかる手間を減らし、本業に専念できるメリットがあります。
自力で資金を調達しようとすると、まず適切な金融機関を探し、必要な書類を準備し、事業計画書や資金繰り表を作成し、さらに金融機関の担当者との交渉までこなす必要があり、膨大な時間と労力がかかります。
特に、資金調達の知識や経験が不足している場合、金融機関との交渉が思うように進まず、結果として多くの時間を取られてしまうこともあります。
その結果、本業にかける時間が減り、事業の成長が停滞するリスクも生じてしまいます。
このように、資金調達代行サービスを利用することで、本業に集中できるメリットが挙げられます。
資金調達代行サービスを利用するデメリット
資金調達代行サービスを利用するデメリットについては、以下の2つが挙げられます。
- 手数料がかかる
- 必ず希望金額の融資が受けられるとは限らない
それぞれのデメリットについて解説していきます。
手数料がかかる
資金調達代行サービスを利用する際には、事前に支払う着手金や成功時に発生する報酬などの手数料がかかります。
資金調達代行サービスによって異なりますが、融資額の3%が手数料として設定されている場合があります。
手数料は調達した資金から差し引かれるため、最終的に受け取れる金額はその分少なくなるので、あらかじめ確認しておきましょう。
必ず希望金額の融資が受けられるとは限らない
資金調達代行サービスを利用する際には、希望する金額の融資を必ずしも受けられるとは限らないので注意が必要です。
実際に、代行業者のスキルや知識のレベルによって、提供されるサービスの質にはばらつきがあり、資金調達に失敗してしまうケースもあります。
資金調達代行サービスの選ぶポイント
資金調達代行サービスの選ぶポイントについては、以下の5つが挙げられます。
- 融資成功率
- 平均資金調達金額が高い
- 業界に精通しているか
- 手数料は適切か
- ノウハウを自社に共有できる体制があるか
それぞれのポイントについて解説していきます。
融資成功率
融資が成功する確率の高さは、資金調達代行サービスの信頼度を測る上で重要な要素となります。
具体的には、成功事例や利用者の口コミを確認するようにしましょう。
また、担当者との相性も重要な要素になるので、資金調達代行サービスを選ぶ際には、対面で面談を行うことをおすすめします。
平均資金調達金額が高い
資金調達代行サービスを選ぶ際には、これまでに調達した資金額の平均がどの程度かをチェックすることが重要です。
特に、大規模な資金調達の実績がある会社は、豊富なノウハウや経験を持っている可能性が高いです。
業界に精通しているか
資金調達代行サービスを選ぶ際には、担当者の経歴や専門知識も重要なポイントになります。
特に、銀行での勤務経験がある人や業界に深い知識を持つ専門家が在籍している会社を選ぶことで、より的確で専門性の高いアドバイスを受けることにつながります。
手数料は適切か
資金調達代行サービスを選ぶ際、手数料は適切かどうかも重要なポイントです。
日本の「出資法」では、手数料の上限が5%以内と定められており、これを超える設定は法律違反にあたります。
そのため、利用するサービスの手数料が適正範囲内であるかを事前に確認することが大切です。
また、手数料が極端に安い場合には、後から追加料金が発生したり、顧問契約の締結を求められたりすることがあるので、契約前にしっかりと確認することが重要です。
各代行サービスによって手数料の仕組みは異なりますが、主に以下のような種類があります。
- 固定報酬型(あらかじめ決められた金額を支払う方式)
- 成功報酬型(調達した資金額に応じて手数料が発生する方式)
- 固定報酬 + 成功報酬型(固定報酬と成功報酬を組み合わせた方式)
- 顧問契約型(毎月一定額の費用を支払う方式)
- オプション料金型(事務作業や融資面談のサポートに対して別途料金がかかる方式)
このように、資金調達代行サービスを選ぶ際は、手数料の内訳を確認し、慎重に判断しましょう。
ノウハウを自社に共有できる体制があるか
資金調達代行サービスを選ぶ際には、自社のスタッフと連携しながら資金調達を進めることができ、ノウハウを社内に蓄積できる仕組みが整っているかを確認することが重要です。
ノウハウを社内で共有できれば、将来的に外部の支援に頼らず、自社だけで資金調達を進められることにもつながります。
また、従業員向けの指導や研修を提供しているサービスもあるため、自社のニーズに合った資金調達代行サービスを選ぶようにしましょう。
自社に最適な資金調達代行サービスを選ぼう!
今回は、資金調達代行サービスについて紹介しました。
資金調達代行サービスを利用することで、事業計画書の作成支援や融資面談への同席、さらには補助金や助成金の申請代行など幅広いサポートを受けることが可能です。
また、専門家のサポートを受けることで、資金調達の成功率が向上し、より迅速に必要な資金を確保できる点が大きなメリットと言えます。
今回の記事を参考にして、自社の状況や目的に合った最適な代行サービスを選んで、資金調達をスムーズに進めましょう。
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この記事の監修者

税理士法人松本 代表税理士
松本 崇宏(まつもと たかひろ)
お客様からの税務調査相談実績は、累計1,000件以上。
国税局査察部、税務署のOB税理士が所属し、税務署目線から視点も取り入れ税務調査の専門家として活動。多数の追徴課税ゼロ(いわゆる申告是認)の実績も数多く取得。
税理士法人松本は 国税OB・元税務署長 が所属し、 確定申告・相続・会社設立・融資サポート・労務手続きなど 幅広いサービスを提供する税理士法人です。
全国からの 税務・労務相談実績 年間1,000件以上
税理士法人松本の強み
- 税務署目線、税理士目線、お客様目線の三方良しの考え方でアドバイス
- 過去の無申告分から税務調査、相続、会社設立まで幅広く対応可能
- 融資や助成金、補助金の申請など資金調達サポートにも豊富な実績
- 顧問税理士が対応に困った案件も途中からサポートできます
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