税務調査の真髄と若手育成への想い
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万谷 一仁
国税OB税理士
自身のキャッチフレーズ
経歴と転職の経緯
私は国税局において約45年間勤務し、その中で査察部門で25年、税務署長として3年間の経験を積みました。
現役時代の大半を税務調査の実務に携わり、調査の方針立案や案件選定といった業務にも関与しました。このような経験は、税理士としてクライアントに的確なアドバイスを提供する上で非常に役立っています。
― 税理士法人松本への転職の経緯を教えてください。
入社のきっかけは、初回配属先で同期だった税理士の紹介です。その方から松本事務所の働きやすさや、職場の雰囲気について話を聞き、興味を持ったことがきっかけでした。また、税理士法人松本の成長性と多様性にも大きな魅力を感じました。
国税OBとしての役割と強み
― 国税OBとしてどのような役割を担っているのですか?
私の役割は、若手職員が税務調査対応やクライアントとの折衝力を向上させるためのサポートです。
また、国税局時代に培った知識や経験を活かし、複雑な案件に対する的確なアプローチを提供しています。例えば、調査官がどのような視点で調査を進めるのか、どういった背景で案件が選定されるのかといった点を職員と共有し、事前対応の精度を高めるよう努めています。
― 税務調査対応におけるOBの強みについて教えてください。
OBの最大の強みは、調査官の視点や進め方を理解している点です。調査官がどのように案件を選び、どのような進行スケジュールで対応するのかを予測することができます。この予測力は、事務所全体で迅速かつ適切な対応を取るための大きな武器となっています。また、調査官の「攻め方」を先回りして考えることで、クライアントに対して的確な助言を行うことが可能です。
若手スタッフの育成とチームワーク
― 若手スタッフとのコミュニケーションはどのように行っていますか?
毎月の申告期限を迎える際に、申告書のチェックを通じてコミュニケーションを取っています。申告書の構成や注意すべきポイントについて、税務署がどのような視点で見るのかを説明することで、若手職員の視野を広げるサポートをしています。さらに、申告書の過去のデータと現在の状況を比較し、クライアントとの話し合いに必要な情報を深掘りする方法も指導しています。
― 経験や知識をどのように共有していますか?
守秘義務を守りながらも、国税局時代の経験や事例を具体的に共有することで、職員が実践的な知識を得られるよう努めています。特に、税務調査における事前対応策や、クライアントとのやり取りの際の注意点について、実務に基づいた具体的なアドバイスを心がけています。
税務・会計業界の動向と税理士法人松本の将来
― 税務・会計業界の将来についてどうお考えですか?
AIやデジタル技術の進化により、帳簿作成や申告書作成といったハードな業務は、自動化が進むと考えています。そのため、税理士として求められるのは、クライアントの経営方針や課題に対して柔軟に対応する「ソフトな部分」です。特に、税務調査対応や事前準備におけるアドバイスが、今後さらに重要性を増すと考えています。
― 税理士法人松本の将来についての期待を教えてください。
私は現在勤務して7年目ですが、毎年のように成長し続ける事務所の姿に感銘を受けています。スタッフ間の連携が強く、常に新しいチャレンジに向かって進んでいく企業文化が、今後の更なる成長を支えると確信しています。
職場環境と後進へのアドバイス
― 職場環境についての印象は?
税理士法人松本の職場は非常に居心地が良いです。代表をはじめ、全スタッフが互いに理解し合い、協力する姿勢を持っています。このような環境が、スタッフ一人ひとりのモチベーションを高め、良い雰囲気を生み出しています。
― 後進に向けたメッセージをお願いします。
税理士法人松本は、成長したいと思っている方にとって非常に魅力的な職場です。若手スタッフや国税OBが協力しながら、学び合い、切磋琢磨する環境が整っています。ぜひ飛び込んできて、一緒に働きましょう。
― 税理士法人松本を一言で表すと?
「活気と笑顔が溢れる職場」です。代表をはじめ、スタッフ全員が同じ方向を向いて努力し続ける姿が、事務所の大きな魅力だと思います。
― 先生のこれまでの経歴について教えてください。