国税OBとしての役割と未来への展望
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塩原 義文
国税OB税理士
自身のキャッチフレーズ
経歴と転職の経緯
私は国税局に45年間勤め、そのうち42年間は現役、3年間は再任用という形で従事しました。経歴の多くを国税局の査察部で過ごし、悪質な脱税案件の摘発に携わってきました。このような経験を通じて、税務調査の現場での実務に深く精通しています。
また、定年直前には埼玉県の大規模税務署で署長を務め、現場の管理業務にも従事しました。これらの経験を活かし、現在は税理士法人松本で働いております。
― 税理士法人松本への転職の経緯を教えてください。
初めての配属先で共に働いた同期の税理士が、国税局を辞めて税理士として活躍していました。その友人からの紹介がきっかけで、税理士法人松本に入社することを決めました。入社して丸7年が過ぎ、現在8年目になります。
国税OBとしての役割と強み
― 国税OBとして、どのような役割を担っていますか?
私は国税局で培った調査スキルや経験を活かして、事務所の若手職員を育成するとともに、クライアント対応をサポートしています。特に税務調査の対応では、調査官の行動や方針を予測しながら、クライアントにとって最適なアプローチを提供することを心がけています。
― 税務調査対応での強みは何ですか?
現業部門で長年働いていたため、調査官やその上司の動きや考え方を把握できる点が強みです。この経験を活かし、調査の進行を予測することで、クライアントにとって適切な対応策を立案します。調査官や納税者、事務所の全員が満足する「三方よし」の調査解決を目指しています。
若手スタッフの育成とチームワーク
― 若手スタッフとの連携方法を教えてください。
守秘義務を守りながらも、国税局時代の経験や事例を具体的に共有することで、職員が実践的な知識を得られるよう努めています。特に、税務調査における事前対応策や、クライアントとのやり取りの際の注意点について、実務に基づいた具体的なアドバイスを心がけています。
― チームでの知識共有はどのように行っていますか?
若手スタッフが持ち寄った案件について、過去の事例や調査の対応方法を具体的に共有しています。また、国税局時代の経験談を交えながら、実務的な知識を提供しています。これにより、事務所全体のスキルアップに繋げています。
税務・会計業界の動向と税理士法人松本の将来
― 税務・会計業界の将来についてどうお考えですか?
税理士業界は、AIやIT技術の進化によって大きな変化を迎えています。ただし、税理士の価値は単なるデータ処理にとどまらず、人間らしい判断力やクライアントへの柔軟な対応にあると考えています。AIを活用しつつ、ヒューマンな対応を重視することで、事務所や税理士個人としての競争力を保つことが重要です。
職場環境と後進へのアドバイス
― 後進へのアドバイスをお願いします。
公務員と民間企業は異なる面も多いですが、民間では自身の努力が評価され、給与や役割に反映されるという魅力があります。税理士法人松本では、健康である限り70歳を超えても働ける環境が整っています。自分の経験を活かして役立つ場があるという実感が、仕事へのモチベーションを高めてくれます。ぜひこの環境に飛び込んできてほしいです。
― 税理士法人松本を一言で表すと?
「大家族経営の一枚岩」だと思います。全員が同じ方向を向きながらも、それぞれが自分の強みを活かして成長できる場です。このような環境で、自分ができることを可能な限り続けていきたいと思っています。
― 先生の経歴について教えてください。